大切な大切なうちの家族、黒猫 Durif (デュリフ)。今のところ帰国予定はないけれど、いつ何が起こって急に日本に帰らざるを得なくなるかわからない。犬や猫を日本に連れて帰るにはいろいろ大変で、最低でも210日間(7ヶ月)前から準備を始めなければいけません。
そんな訳で、今から準備を始めておくことにしました。 準備を始めるにあたって、インターネットで情報を探したところ、実体験に基づく情報が少なく、まとめて下さっているサイトがとても役に立ちました。私たちの体験も今後誰かの役に立つかもしれないと思い、まとめておくことにしました。アメリカ合衆国カリフォルニア州ペニンシュラから日本へ、猫を連れて帰る準備です。(※この情報は2009年9月時点のものです。不明な点は各自ご確認ください。※2010年および2012年の省令改正を赤字および打消し線で追記・修正しました。詳細は動物検疫所改正のお知らせをどうぞ。) 詳しすぎる内容なので、とりあえずブログの最後だけ見ていただいてもいいかもしれません。私たちの指針を載せてみました。犬のほうがいくつか余分な手続きが必要ですが、基本の流れは猫と同じなので参考になると思います。 ![]() どこいくの?パスポートいる? -+-+- 参考サイト: まず最初に、農林水産省のサイトの大まかな流れを理解するのが第一歩。このブログの情報は、農林水産省の情報を前提にした体験談になります。2つのブログは私たちが参考にさせてもらったサイト、そして猫情報も載っている便利な掲示板です。 農林水産省動物検疫所 http://www.maff.go.jp/aqs/animal/ ロシアンブルー専門キャッテリー TEADA ダラー君 (2007年8月帰国) http://teada.fool.jp/column.html 猫のフォーちゃんと日本生活 (2007年3月帰国) http://blog.goo.ne.jp/gooinforrest1014/c/c93bff922e739a6c4e2004b6a388aad6 前提: アメリカ合衆国カリフォルニア州は、狂犬病が発生し得る地域に認定されているので、「指定地域外」の入国手続きが必要。指定地域以外からの手続きの流れはこちら。 日本へ連れて帰るための準備: 1)マイクロチップを装着: ISO規格 11784 及び 11785 に適合するもの 2)狂犬病予防注射 1回目: 不活性ワクチン又は遺伝子組換えワクチン(生ワクチンは不可) 3)狂犬病予防注射 2回目: 1回目の接種日から30日以上経過後 4)狂犬病の抗体価測定: 指定検疫機関に血液を送付して検査 5)輸出(帰国)待機: 採血日から180日以上 6)事前届出書の提出: 帰国40日以上前 7)出国前の臨床検査: 搭載前2日以内 8)アメリカ政府機関発行の公印(裏書)(エンドースメント)の取得 -+-+- 1)マイクロチップ装着 (2008/07/03) ★デュリフのマイクロチップの種類: AVID FriendChip (9桁) サンマテオにある Peninsula Humane Society & SPCA でデュリフをアダプトした時点で、既にマイクロチップは装着済みだった。ダラー君によると、アメリカでは以下の3種類のマイクロチップが主流。 ・Home Again(10桁) ・AVID FriendChip(9桁) ・AVID EuroChip(10桁) 上記はISO規格ではないけれど、成田の検疫所では読み取り可能なことが重要で、ダラー君が装着していたAVID FriendChip(9桁)も無事読み取れたそう。デュリフも同じAVID FriendChip。念のため成田と関西国際空港に問い合わせたところ、読み取りであることを確認。 ----- 成田からの返事(2009/7/26 時点)----- 下記に成田支所で所有しているマイクロチップリーダーを示します。 ○○様の愛猫に装着されているマイクロチップが当所にて読み取り可能かどうか、 マイクロチップを装着した動物病院の先生もしくはマイクロチップ製造会社にご確認ください。 製造会社名、製品名の順に記載しております。 *DESTRON POCKET READER *AVID Mini Tracker 2 *AVID Power Tracker 6 *TROVAN POCKET READER *TROVAN ARE H5 *DATAMARS MINI MAX *DATAMARS i Max Plus なお、動物検疫所の読取り機で読めないマイクロチップについては、 ご自身で読取り機を準備して下さい。 ----- 関空からの返事(2009/7/26 時点)----- ① アビッド社 AVIDパワートラッカーVI ② データマース社 アイマックス(I MAX) ③ データマース社 スティックリーダー( I MAX plus) ④ トローバン社 マルチリーダー ⑤ デジタルエンジェル社 ポケットリーダー ○○様の愛猫ちゃんにはアビッド(AVID社)のものが装着されているとのことでしたので、 関西空港ご到着の場合は、上記「①」のリーダーでマイクロチップは問題なく読み取りが可能かと存じます。 -------------------------------------------- ![]() まいくろちっぷ?ぽてとちっぷ? 2)狂犬病予防注射1回目 (2008/07/22) ★狂犬病予防接種の種類: RABDOMUN SPCA併設の施設にて接種。 日本に連れて帰るための狂犬病予防接種は、国際獣疫事務局(OIE)基準の不活化ワクチン(inactivated vaccine)でなければならない。RABDOMUN は不活化ワクチンであることをインターネットで後日確認。 3)狂犬病予防注射2回目 (2009/07/17) ★狂犬病予防接種の種類: Merial PureVax SPCA推奨のフォスターシティの動物病院 Animal Cove Pet Hospital (デュリフのホームドクター)にて接種。1回25ドル。2回目の狂犬病予防注射は、1回目から30日以降~1年以内に受けなくてはいけない。デュリフは1回目から1年未満だったのでこれが2回目としてカウントされた。 ダラー君情報によると、アメリカで最も主流な狂犬病ワクチン Merial 社の PureVax Rabies は、遺伝子組み換えの生ワクチンであり(不活化ワクチンではない)、日本輸出の際には認められないとあるが、成田検疫所からの返事によると、最終的には「獣医が Form C に「killed vaccine」または「inactivated vaccine」と記載し、USDAによるエンドース(輸入前の準備 8)がもらえればよい」とのこと。デュリフの獣医は「killed vaccine」であると明言していたので大丈夫だと思われるが、来年からも100%確実なワクチン(inactivated vaccine)であることを毎回確認するつもり。2010年4月より、不活化ワクチンに加え、組換え型ワクチンの使用が認められるようになったため、Merial PureVax Rabies でほぼ問題ないことになる。 なお、各書類には獣医に記入してもらう箇所がある。最後の重要なステップである 8)USDAのエンドースメントを取得するためには、書類を記入する獣医がUSDA認定獣医(APHIS Accredited Veterinarian)である必要がある。(詳しくはこちら。)かかりつけの獣医がUSDA認定獣医かどうかは、APHIS Area Office に問い合わせるとわかる。(こちら。)デュリフの獣医は認定獣医であることを確認済み。 ※帰国ぎりぎりの段階で、ワクチンが生ワクチンだったり、獣医が認定医かどうか不明だったりではらはらする例もあるようなので、しっかり確認しておきたい。 ----- 成田からの返事(2009/7/28 時点)----- 動物検疫所ではこの『PUREVAX』は「不活化ワクチン」ではなく、 輸入検疫制度に合致していない「遺伝子組み換え生ワクチン」であると認識しています。 しかしながら、最近のアメリカからの情報によりますと、『PUREVAX』であっても 「不活化ワクチン」である商品も存在しているという情報もあります。 接種された獣医師に、「killed vaccine」または「inactivated vacctine」 (不活化ワクチン)と確認いただいていれば問題ありません。 日本到着時に提出していただく、米国政府機関発行の証明書に「不活化ワクチン」 (「killed」または「inactivated」)の記載が必要です。 輸出国政府機関発行の証明書として、推奨様式(Form A C1/2 C2/2)を用意して おりますので、こちらをご利用ください。 FormAはご自身で、FormC1/2から2/2のC-1-4までは、かかりつけの獣医師に 記載していただきます。これらの書類にアメリカ政府機関の公印(裏書き)を取得してください。 PUREVAXであってもFormC1/2に獣医師による記載があり、 USDAのエンドースを取得することができるのであれば問題はございません。 必ず、狂犬病予防接種の接種日、有効期限を記入していただいてください。 PUREVAXの場合、遺伝子組み換え生ワクチンであることが多いため、 最終的にUSDAがエンドースを押してくれない可能性があります。 USDAがエンドースを押してくれない場合は、再度別の不活化ワクチンを接種して、 抗体価検査を行う必要があります。 このため、前もってFormCにエンドースを押してくれるかどうか、 USDAに確認をして頂くことをお勧めします。 -------------------------------------------- ![]() ちくってしたよ。いたかったよ。でもがんばったよ。 4)狂犬病抗体価測定 (2009/08/04) 狂犬病予防接種2回目から3週間後、同じ動物病院で採血。これをカンザス州立大学狂犬病研究所にFedExで送付。結果が0.5IU/ml 以上ならクリア。農林水産省のサイトに「FAVNというテストである必要がある(Only FAVN test is approved.)」とあったので、獣医に確認。 デュリフの動物病院はこの手続きに通じていたため、研究所への提出書類記入、研究所への支払い(クレジットカード or チェック)、ダンボールへの梱包まで行った状態で渡してくれた。うちは帰り道でFedExに寄っただけ。素晴らしい。検査結果は動物病院に送られてくる。採血費用(to 動物病院)52.50ドル、抗体価測定費用(to 研究所)47ドル、FedEx(新鮮さを保つため Overnight がいいと言われた)50.16ドル。(2012年夏の時点では、採血55ドル、抗体価測定80ドル、FedEx70.44ドル。) ![]() カンザスの研究所から動物病院に結果が戻ってきたのが18日後の8/22。結果は3.46IU/ml。条件の7倍の抗体をゲットしたデュリフ。これで、採血後180日以降である2010年1月31日以降であれば、日本に帰国していい状態になった。そして、採血から2年間はこの抗体価結果が有効となる。 備考)用意しておくべき書類 ・輸入の届出受理書 ※日本到着の40日以上前までに到着空港の動物検疫所に届け出ると受理書が交付される。オンラインでも可能。 ・様式A(Form A) ・様式C(Form C) ・血清検査結果通知書 ・輸入検査申請書 ※日本到着後に、動物検疫所に提出。 血清検査結果通知書に必要な事項: (ア)狂犬病の予防注射に関する事項 初回の抗体価検査前に行った2回の狂犬病の予防注射、 及び初回採血後に行った全ての狂犬病の予防注射の、接種年月日、種類、 有効免疫期間、ワクチン製品名、製造会社 (イ)抗体価検査に関する事項 初回及び最後の抗体価検査についての、採血年月日、検査施設名、抗体価 上記書類の中で、「exporter(輸出者)」「consignor(荷送人)」「consignee(荷受人)」という欄があるが、すべて本人(同一人物)でよいと成田に確認済み。 ----- 成田からの返事(2009/8/3 時点)----- 「exporter」「consignee」「consignor」それぞれが同一人物になり、問題はありません。 なお、輸入に関する届出書には「仕向地(名称及び住所)」を記入していただく欄があります。 こちらには日本の住所で、愛猫を実際に飼養される予定の住所をご記入いただくようお願いいたします。 -------------------------------------------- -+-+- ここまでで、デュリフは実際帰国が決まるまでに出来る 1)~4)までを終了したことになる。 1)マイクロチップを装着 2)狂犬病予防注射 1回目 3)狂犬病予防注射 2回目 4)狂犬病の抗体価測定 5)輸出(帰国)待機 6)事前届出書の提出 7)出国前の臨床検査 8)輸出国政府機関発行の証明書(エンドースメント)の取得 帰国を控えている人は、5)180日待機経過にあわせて、6)以降の手続きに移ればよい。 日本に帰れない期間をゼロにしたい人は、狂犬病予防注射は毎年(1年以上の空白を空けない)、採血および抗体価測定検査を1年半おきに行えば、採血から180日間待機後が、ちょうど前回の検査結果の有効期限(2年)となるため、途切れることがなくなる。 いつ帰国するかわからないデュリフの場合、狂犬病予防注射は毎年(1年以上の空白を空けない)、採血および抗体価測定検査は2年に1回を繰り返すことにした(抗体の検査結果は2年間有効)。定期的に狂犬病の予防注射を行っており、前回の抗体価検査の採血日から180日以上経過後 ![]() これでいっしょにおでかけできる? ※この情報は2009年9月時点のものです。不明な点は各自ご確認ください。 ※2010年および2012年の省令改正を追記しました。詳細は動物検疫所改正のお知らせをどうぞ。
by shina_pooh_at_sfo
| 2009-09-15 04:16
| いきもの
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