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No.587 ミシュラン1つ星レストラン Gary Danko@San Francisco

11月。私の誕生日と結婚3周年記念のお祝いに(同じ日なのです)、念願の Gary Danko へ☆

Gary Danko

サンフランシスコ版ミシュラン一つ星★、ザガットでも The French Laundry と Cyrus に続くスコアを獲得している名実共に超大人気レストラン。1年前のこの日から "今年は Gary Danko!" と決めていた。(ちなみに来年は Cyrus!に決定済み。)

実は Danko 当日、夫が出張から戻る飛行機が5時間遅れ、当日は仕方なくキャンセル。空港を出てすぐに電話を入れ、2日後の平日に何とかスケジュール変更。こんなに予約が取りにくいレストランだけによかったぁ。

レストランに入ると、丁寧で好印象のスタッフがお出迎え。バーで待ちますか?と言われたけれど、バーカウンターですら食事をしている人でいっぱい。私たちの前にも二組待ち。10分ほど立ってしばし待つ。今まで訪れたミシュランレストランに比べてずっと賑やかでカジュアルなイメージ。席と席の間も結構詰まってる。へぇ、意外。

通された席は、隣同士で並んで座る席。う、、そうきたか。個人的には対面席のほうが顔を見ながら食事ができるので断然好きなんだけど、あ、隣席のほうが夫の料理をつまみやすいぞ♪ ということに気づき、そのまま着席。(どこかのお嬢様と同じ論法、笑)


Gary Danko は、3コース $66、4コース $83、5コース $98。前菜、魚、肉、チーズ、デザートがあるんだけど、それぞれの中から1品ずつでなく、自分の好きなように組み合わせることができる。たとえば、前菜 -> 前菜 -> 魚 -> 魚 -> デザートでもOK。そんなフレキシブルな高級レストラン、初めて!5コースを選び、以下で決定。

夫: 前菜 -> -> -> -> チーズ
私: 前菜 -> -> -> チーズ -> デザート

どう流れを合わせるんだろう?というのが注目ポイント。


-+-+-

私が食前酒に頼んだのは Pomegranate Martini (ザクロのマティーニ)。のはずだったんだけど、レシートには Cosmopolitan とあり。(Cosmopolitan はウォッカベースのクランベリーのカクテル。)確かにあまりザクロ&ジンという感じはしなかった気もする。が、色は似てるし、ジンもウォッカも好きだし、ムード満点だからいいや。ちょっぴり甘くて飲みやすく、あっという間にからっぽ。(おいおい。)

Gary Danko


アミューズは Parsnip Soup。これが、いきなりやられた。めちゃくちゃ美味しい!淡白なパースニップがポテトとクリームでリッチに仕上がって。ちょこんと浮かんでいるきのこの香りがまた最高。やられました・・・ Danko さん。

Gary Danko



1皿目
夫(前菜): フォアグラのグリル、カラメライズオニオンとアップル添え
Seared Sonoma Foie Gras with Caramelized Red Onions and Fuji Apples

Gary Danko

私(前菜): ビーツサラダ、ゴートチーズのタラゴンクリーム添え
Beet Salad with Goat Cheese-Tarragon Cream, Watercress, Endive, Fennel Confit and Toasted Walnuts

Gary Danko

夫の本日一番の標的、フォアグラ。頼まないわけがない。一かけ食べさせてもらったけれど、これは美味しいねー。夫、至福の顔がゆるみっぱなし。私はというと、完全にビーツにノックアウト。(色がわかりにくいけど)鮮やかな赤ビーツと黄色いゴールデンビーツ。断然味の濃い赤ビーツに軍配。Chez Panisse といい、本当にいいレストランで出されるビーツは最高に美味しい野菜だと思う。小さなキューブ型ビーツも、フェンネルや葉野菜もとっても美味。

※実はつい先日、ベイエリアのブロガー koba さんが Gary Danko でプライベートルーム貸切のお誕生日パーティをされていて(格が違います。。)、日程が近かったためコースメニューもほぼ一緒!美しい写真と共にしっかり予習させてもらいました!大感謝です♪(その様子はこちら。1 2 3 4



2皿目
夫(魚): ロブスターのロースト
私(魚): ロブスターのロースト
Roast Maine Lobster with Potato Purée, Chanterelles, Corn and Tarragon

Gary Danko

かぶってしまったけれど、どうしてもお互いこれが食べたくて。これまで食べたロブスターの中で一番美味しい。何と言っても身がぷりっぷり。普段は苦手なミソっぽい部分まで残さず完食。このチョイスも正解。



3皿目
夫(魚): ホタテのグリル、パースニップのピューレ、舞茸、カリフラワーソテー添え
Seared Sea Scallops with Parsnip Purée, Maitake Mushrooms and Sauce Maréchal
私: スキップ

Gary Danko

なるほど。ここで私が一皿分スキップされるのか。このホタテも、外は香ばしくかりっと、ほのかに甘みさえ。いい食材だなぁ。まだまだお腹に余裕はある頃なので、夫が食べ終わるのをワインを飲みながら待つ。飲みながら待つ。。飲みながら待つ。。。(このあたりから飲み過ぎ始める。)



4皿目:
夫(肉): うずらのフォアグラ詰め、ポレンタとザクロソース添え
Quail Stuffed with Onion, Foie Gras and Pine Nuts, Braised Cabbage, Huckleberries, Polenta and Pomegranate Sauce

Gary Danko

私(魚): ホタテ風豆腐、大根ピューレ、青梗菜、椎茸添え
Soy Marinated Tofu Scallops with Daikon Purée, Baby Bok Choy and Shiitake Mushrooms

Gary Danko

コースの肉は、頼むといつも多すぎて後悔するんだけど、どうしても食べてみたかったうずらを夫がチョイス。グッジョブ!淡白うずらと濃厚フォアグラの相性がすごくいい。でも舌の記憶に残っているのはポレンタ。クリーミーさとザクロの甘酸っぱさがマッチしておいしかったぁ。一方、私の方はベジタリアンメニュー。koba さん一押し、ホタテに見立てた豆腐。和風な味付けでかりっと香ばしく。大根ピューレは大根だと思えないクリーミーさ。全体通して、パースニップや大根を優しい味のピューレにするのが得意なのかも。(あれ、かいわれ大根なんてあったっけ・・・?この時点で相当酔ってる。)



ワインはやはりフランスワインで。
去年同様予算を設定すると、ボルドーはほとんど手が届かない。で、今年もブルゴーニュ。Gary Danko は Michael Mina ほど古いワインが(ワインリストには)なく、予算内で選べる最も古いワインが2002年。2002年はブルゴーニュの良年だけど、まだ固いらしい。2005年も爆発的な良年だけど、ゆえに高いしこれも飲むには早すぎ。もう選択肢がないから若くてもいいよ、、というところで見つけたのがこれ。

Claude Dugat Gevrey-Chambertin 2004 (クロード・デュガ・ジュヴレ・シャンベルタン)

2004 Domaine Claude Dugat, Gevrey-Chambertin

Gevrey-Chambertin 最高の造り手の1人とも言われるクロード・デュガ。2004年はあまりいい年ではないんだけど、、クロード・デュガのワインは生産量も少なく、どこで出会えるかわからないのでこれも運命。ドライな木苺のような味。酸味が強い。余韻が長い。でも、、やっぱりまだまだ固い。2時間かけて飲んだけれど、結局最後まで固いまま。よい年ではないにしろ、もっともっと寝かせて飲みたかったと思いつつ、やっぱり飲めてよかった、デュガ。(Gary Danko のソムリエさん、最初にご自分でテイスティングしなかったんですが、それはワインが若いから悪くなってる可能性が低いため?)



5皿目
夫: チーズセレクション
私: チーズセレクション
A Selection of Farmhouse and Artisanal Cheeses Presented Tableside

Gary Danko

ワゴンに乗ってチーズが登場。20種類くらいあるのを一つ一つ説明してくれる。夫の好みは柔らかい Brie 系。私の好みはハード、Gouda や Goat が好き。そして共に、くさーい青かび Blue Cheese は外せない。

Gary Danko

夫はここで Grahams 20 Years Tawny Port とあわせる。20年物なのに思ったよりあっさりポート。チーズは文句なく美味なり。(私はもうポートも飲みたくないくらい酔ってる。)



6皿目
私(デザート): レモンスフレケーキ、パンナコッタとザクロシャーベット添え
Lemon Soufflé Cake with Crème Frâche Panna Cotta and Pomegranate Sorbet

Gary Danko

お腹が空いてるときは必ずチョコレート系デザートを選んでしまうけれど、コースの最後には重過ぎて、これまで何度後悔したことか。というわけで、少し軽そうなレモン味スフレケーキ。期待通り、ふわっと軽い。お皿の底に薄ーくパンナコッタが引かれている。パンナコッタは日本よりアメリカのほうが美味しいと思う。デザートはまぁ普通。


デザートと同時に、お誕生日プレート登場。この Petit Fours はすべての人に出され、お誕生日の場合、お皿に Happy Birthday と書いてくれる。Gary Danko でバースディを迎える人はやっぱり多いみたいで、3組に1組くらいはバースディプレートだった。私、酔ったときの暴食は止まらない。これもすべて私1人でご馳走様。

Gary Danko



お土産は、こんな素敵な包みで。(これも全員に渡される。)秋にふさわしく、パンプキン&チーズマフィン。アメリカのパンプキンスイーツはスパイスがきつくて苦手なんだけど、これはそんなことはなくとても美味しい。しかも、アメリカらしくなくしっとりマフィン。さすがなり。

Gary Danko


サービスはプロフェッショナルだけど、お店の雰囲気は思ったよりカジュアル。普段着で着てる人もいる。かなり賑やかに食べたり、お皿ごと交換するグループも。おかげで写真も撮りやすかった(笑)テーブル専属の Dennis さんは最高にフレンドリーでいい人だったけど、パンや水を運ぶ中には愛想のない人もいたり。

料理は待たされずに出てくる。(一度、夫と私の料理を逆に置こうとしたけど。)今回私はお肉を頼まなかったのでちょうどいい量。夫はやはり多かったらしい。

正直、お誕生日イベント的には Michael Mina のほうが雰囲気もよくバースディカードもあり、特別感があったかな。デザート皿ではなくアミューズに "Happy Birthday" と書いてくれると知っていたら、デザートの代わりに前菜をもう一品頼めばよかったかも。料理の味を含めた総合的な満足度は、私たち夫婦的には Michael Mina や Fleur de Lys より上でした。(実は Aqua のお料理は忘れられない。)クロード・デュガのワインにも出会えて本当によかった。


結婚生活も4年目突入。ようやく少しずつお互いのペースがつかめてきたよね。そりゃいろいろあるけれど、これからもよろしく、夫。(Durif もよろしくナァ。)


Gary Danko
http://www.garydanko.com/
800 North Point Street
San Francisco, CA
(415) 749-2060

No.587 ミシュラン1つ星レストラン Gary Danko@San Francisco_f0097972_15244927.jpg




※で、飲みすぎました。レストランでも酩酊してましたが、帰りには気持ち悪くなり吐きそうに。。何年ぶりだよ、おぉい。記念のワインボトルも持ち帰るの忘れたし。えーん。
by shina_pooh_at_sfo | 2008-11-22 05:12 | レストラン


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