No.1134 魅惑のマデイラの宴(Madeira Wine)

ポルトガルのマデイラ島で造られる魅惑のワイン、マデイラ(Madeira)。ポートワインと同じく、醸造過程でブランデーなどのアルコールを添加することでアルコール度数を高める酒精強化ワイン(Fortified Wine)の一種。辛口から甘口まで様々なタイプがあるけれど、基本は甘口デザートワイン。以前ワインショップのテイスティングで飲んだ古いヴィンテージ・ポートの感動が忘れられず、今回は古いマデイラを購入。急遽お会いすることになった方と、こうなったらマデイラの宴。


伝統的なマデイラの造り手 D'Oliveira (ドリヴェイラ)の 1973 Verdelho (ヴェルデーリョ種)。デザートワインも古いものはデキャンタージュすると花開く。栓を抜いた瞬間ふわっと広がった甘く濃い香り。色は魅惑的な琥珀色。

Old Madeira & Cheese Party


チーズ祭りも宴ならでは。Comté(cow)、Petit Basque(sheep)、Chaumes(washed)、Gouda(goat)、Délice de Bourgogne(triple cream cow)。Comté と Petit Basque は間違いのないお気に入りチーズ(特に Petit Basque)。Chaumes(ショーム)はウォッシュチーズにしてはクセがなさすぎて弾力性に富み、あまり好きではなかった(ところが後日食べるとなかなか)。意外なお気に入りは真っ白なゴートチーズ。カリフォルニアの Cypress Grove Chevre が手がけるチーズで、ゴート風味は弱いけれど熟成ゴーダによくある小さなしゃりしゃり感がよい。

Old Madeira & Cheese Party


でも今回メインのチーズは、イギリスのブルーチーズ Stilton (スティルトン)。伝統的にマデイラやポートとペアリングされるチーズ。うちはブルーの中では Blue Brie のようなソフトタイプのほうが好きだけど。(白飛びしてるラムカンの物体はスモークサーモンのディップムース。改善の余地あり。)

Old Madeira & Cheese Party



さて。主役のマデイラ。とにかく香りに酔う。甘く、深い香り。バニラ、キャラメル、ドライフルーツ、ブラウンシュガー、ほんのりシナモンスパイス。黄金色の夕日が頭に浮かぶ。口に含むととろんとして、これはまさに、、、紹興酒!いや、本当に奥深い紹興酒そっくりで、美味しいー。幸せ。

ふと、飲み干した後のグラスの香りに気づく。実はこれがこの日一番の感動。グラスの内側に残った香りは更に凝縮され濃厚で官能的。香ばしく焼かれたステーキ(夫)、極上カラメルデザート(私)。くらくら悩殺、、ノックアウト。(このような、特にアルコール度数の高いワインに見られる、ワイングラスの内壁にゆっくりと零れ落ちる液滴のことをワイン用語で "ワインの涙" といいます。)

Empty Glass



おまけ。とろけたブルーチーズとフィグも最強

Old Madeira & Cheese Party



※古いヴィンテージ・ポートは抜栓後どんどん香りが飛んでしまうので通常ワインと同様できるだけ早く(できればその日のうちに、長くても1週間のうちに)飲むのが理想的。一方、古いマデイラは開けてから5年は美味しく飲めるので、長くゆっくり楽しみたいならマデイラが断然適している。マデイラについては、ブログ「サンフランシスコ・ワイン日記」のゴマさんも詳しく記事にされています。ゴマさんが旦那様にプレゼントしたのは今年で111年物のマデイラ!ちなみに夫はポートワイン派、私はマデイラ派。
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by shina_pooh_at_sfo | 2012-02-02 13:53 | ワイン&ワイナリー


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