No.1129 長く愛され続けるふるふるスフレの名店 Cafe Jacqueline@San Francisco

サンフランシスコのノースビーチにひっそり佇むスフレの名店 Cafe Jacqueline

Cafe Jacqueline


その人気と知名度からの想像を覆す、小さな小さな隠れ家のようなレストラン。

Cafe Jacqueline


メニューは基本すべてスフレ。食事もデザートもスフレ。

Cafe Jacqueline


このレストラン、足を運ぶまでかなり敷居が高かった。まず、席数が少ないのと、スフレは作るのに時間がかかるため席を何回転も出来ないので、予約が取り難い。(事実、ガイドブックを抱えて入ってきた何組ものお客さんが門前払いにあっていた。)スフレは2人前からで、かつそれなりの大きさなので、2人で行くとデザートまでたどり着けない可能性がある懸念。(しかも1種類しか食べられない。)しかもディナー限定。そして、メニューを見てもわかるようになかなかいいお値段。一番シンプルなグリュイエールチーズで29ドル、高級具材だと蟹55ドル、ロブスター60ドル。デザートスフレも40ドル。気軽に人を誘える値段でもなく。。そんな中でいろいろ調整し(もとい調整していただき!感謝です)、3家族6人で待望の来店。



スフレの前にスープとサラダを2種類ずつ。人気と聞いていた French Onion Soup。熱々で運ばれたオニオンスープはかなり濃い味付けだけど、とろとろチーズと濃厚なカラメライズドオニオン、スープとパンのしっとり感が確かに絶妙。

Cafe Jacqueline


サラダより Belgian Endives with Roquefort。Roquefort (ロックフォール)は、ゴルゴンゾーラ、スティルトンと並ぶ世界三大ブルーチーズの一つ。もう一つのサラダ Spinach with Goat Cheese のゴートチーズがお気に入り。

Cafe Jacqueline



店内はほの暗くいい雰囲気。ほとんどのお客さんはカップルで、みんなドレスアップとまではいかないまでも上品で綺麗な身なりをしていて、このレストランに来ることを特別なイベントと捉えているのがよくわかる。食事が出てくるのが本当にゆっくりで、でも、それまでの間、テーブルの上で手をつなぎ合い、ゆったりと気長におしゃべりをしながら待つ。まるでそれがこのレストランの楽しみ方のように。ゆっくりゆっくり時間が流れる。


私たちのスフレも入店2時間後にようやく登場。長い待ち時間とスフレの様相の珍しさに、うわぁっと歓声。左が Prosciutto & Mushroom Souffle、右が Brie & Broccoli Souffle

Cafe Jacqueline


ぷっくり膨らんだドーム状のスフレ。でも、スプーンを入れた瞬間からみるみるしぼみ始める。このはかなさがまた、ロマンティックなレストランにふさわしいのかも。

Cafe Jacqueline


しぼんでしまったように見えても、口に運ぶと満足の食べ応え。ふわふわ、ふるふる。卵とバターの香ばしく優しい香りが鼻をくすぐる。味はかなりリッチで食べ応えもしっかり。ぷるぷる。スフレってこんなに心くすぐる食べ物だったんだ。

Cafe Jacqueline


「ブリーチーズによくあう」とウェイターさんに勧めてもらったのは、普段はあまり好んで飲まないボルドーの白。でもこの白は、辛口でかつとろんとしてて適度なボディもあり、濃厚なスフレによくあってご満悦。(ボルドーでもスクリューキャップだったのに驚き。)

2010 Château La Rose Du Pin, Bordeaux Blanc


入店から3時間後(笑)。最後のデザートスフレが運ばれてくる。ちょっとしたお祝いキャンドルつき華やかスフレ。

Cafe Jacqueline


デザートで選んだのは White Chocolate Souffle。普段はダークチョコレート派の皆さまも、スフレならホワイトチョコがいいかもね、他ではあまり見かけないし、と意見が一致。スフレ生地自体にもホワイトチョコが練りこまれてて、飾りのホワイトチョコのペタルも熱で適度に溶け、縁の焦げた生地の香ばしい甘さと相まって、甘いもの好きの私たち夫婦にはたまらない。

Cafe Jacqueline



このレストランの厨房を取り仕切るのは、レストラン名にもなっているたった一人の女性オーナーシェフ Jacqueline Margulis さん。(もうおいくつくなんだろう。)1979年にレストランをオープンして以来、ただ黙々とスフレを作り続け、人々を幸せにしてきた。レストルームに行く途中でキッチンの傍らを横切るときにちらっとお姿を拝見することができる。この日も、巨大なボールに山済みにされた卵を、割って、黄身と白身に分け、メレンゲに泡立てて、オーブンから出来上がったばかりのスフレを取り出し、ただ黙々と。そりゃ時間もかかるはずです。邪魔にならないようそっと様子を拝見してた瞬間目があって、この忙しい最中なのに "にこっ" と微笑んでくれて。もうそれだけで心が温かくなる。

正直なところ、全体的にスープもスフレも味は濃い目で塩分強めではあったものの、行ってよかったと思えるレストラン。個人的には SF Weekly's Best of San Francisco 2011 にも選ばれてたマッシュルームスフレがお気に入り。(一番はホワイトチョコ、笑。)2人席のお客さんの中には、ウェイターさんに取り分けてもらわず直接スフレをスプーンでつつきあって、楽しそうに食べてるカップルもちらほら。くすぐったい、でもちょっと羨ましい光景。


Cafe Jacqueline
1454 Grant Ave
San Francisco, CA 94133
(415) 981-5565

水~日:ディナーのみ。月・火曜定休。
Webサイトなし。スフレは2人前から。食事系スフレ29~60ドル、デザートスフレ30~40ドル。予約を強くお勧め。ウェイターさんのサービスは、きちんとしたお客さんにはきちんとしたサービスをすることを誇りにしている雰囲気がある。(YelpではサービスのRudeさに対する批判苦情がかなり多い、、)それなりの服装で行ったほうがよいと思う。1日2回転程度なので、遅めにデザートスフレだけという楽しみ方もできそう。




スフレ(2012年1月現在)

食事スフレ
・Gruyere(グリュイエールチーズ) $29.00 
・Garlic(ガーリック) $33.00
・Spinach(ほうれん草) $33.00
・Broccoli(ブロッコリー) $33.00
・Leek(リーク:ねぎ) $33.00
・Cauliflower(カリフラワー) $33.00
・Asparagus(アスパラガス) $33.00
・Tomato & Cilantro(トマト&香草) $33.00
・Mushrooms(マッシュルーム) $34.00
・White Corn, Ginger & Garlic(ホワイトコーン&ジンジャー&ガーリック) $38.00
・Brie & Broccoli(ブリーチーズ&ブロッコリー) $38.00
・Roquefort(ブルーチーズ) $40.00
・Shiitake, Basil & Garlic(椎茸&バジル&ガーリック) $40.00
・Salmon & Asparagus(サーモン&アスパラガス) $53.00
・Fruits de Mar (Seafood) $53.00
・Crab(蟹) $55.00 ※When Available
・Lobster(ロブスター) $60.00 ※When Available

デザートスフレ
・Chocolate(チョコレート) $33.00
・White Chocolate(ホワイトチョコレート) $38.00
・Grand Marnier(グランマニエ:オレンジリキュール) $33.00
・Lemon(レモン) $30.00
・Lime(ライム) $30.00
・Seasonal Fresh Fruit $35.00 ※When Available
[PR]
by shina_pooh_at_sfo | 2012-01-23 11:18 | レストラン


<< No.1130 祝春節!Chi... No.1128 ベイエリアに日... >>