No.1028 パソロブレス&サンタバーバラ ワインの旅 - ワイナリー編 その2 -

2日目。サンタバーバラ(Santa Barbara)。サンタバーバラは今回で3回目。パソロブレスからは2時間、ベイエリアからノンストップだと4~5時間。代表的なブドウの品種は、ピノ・ノワール、シャルドネ。イタリア品種も増えている。映画 『Sideways(サイドウェイ)』 の舞台となり、ワインカントリーとして一躍脚光を浴びる。(そういえばナパ&ソノマで撮影された日本版 『サイドウェイズ』、まだ観てないなあ。)サンタバーバラでは5軒のワイナリーを訪問。


余談ですが、ワイナリー巡りの私たち的教訓。
一番行きたいワイナリーは一日の最初に。自分の舌もフレッシュだし、ワイナリー側も客が少なく疲れていない朝のほうが対応がよい。



■ Mosby Winery (モスビー・ワイナリー)

やなまん大将夫妻お勧めの、イタリア品種に特化する、ひっそりと、こじんまりとしたワイナリー。

Mosby Winery


特徴的なのはそのラベル。イタリア人画家 Robert Scherer 氏の手による水彩画のラベルは、ワインごとに異なっていてどれも幻想的。ラベルからもワインのインスピレーションを与える上で、どのラベルもしっくりとそのワインを表現してくれていると、ワインメーカー Bill Mosby 氏も感服しているそう。(ラベルはこちらから見ることができます。)

Mosby Winery


嬉しかったのは、大好きなイタリア品種赤ワイン、サグランティーノ(Sagrantino)に出会えたこと。サグランティーノをアメリカで初めて栽培し、ワインにしたのがこの Mosby。当時は Mosby のみが造っていたそう。ふわっとエレガントなローズの香り。一転、濃くてどっしりとしたタンニンで美味しかった。他もすべて素朴ないいワイン。イタリアを代表する品種サンジョベーゼが飲めなかったのが残念。

お気に入り
・2010 Orange Muscat ($18.00) ドライなオレンジマスカット
・2006 Sagrantino ($30.00) サグランティーノ




■ Babcock Winery (バブコック・ワイナリー)

前回訪れたときにどれも美味しかった印象があり、特にホワイトシラーというワインが飲んでみたくて再訪。でも今回はどれも可もなく不可もなく。

Babcock Vineyards


ナァーに会えたのはよかったけどね。ナァ。

Babcock Vineyards

お気に入り
・2009 FATHOM ($45.00) ボルドーブレンド




■ Melville Vineyards & Winery (メルヴィル)

2007年初訪問で大ファンになり、2008年リリースデイにわざわざ再訪するほど大好きだった Melville。以前は飲ませてもらえていたシングルヴィンヤードのピノがテイスティングに入らなくなり、並ピノもいまいち。シャルドネは複雑でよかったけれど、ヴィオニエは余韻が薄くなった。昔に比べてアルコール度数を下げて造っているよう。でも、このいまいち感はアルコール度数に関係ないように思う。昔のような感動がなくなってしまって残念。

Melville Vineyards & Winery




■ Palmina (パルミナ)

1軒目の Mosby 同様、イタリア品種のワインを造るワイナリー。こちらもお気に入りだったため2008年に引き続いての再訪。概観は相変わらず倉庫街。

Palmina


前回はお客さんは私たちだけで、着席してチーズやサラミをつまみながら、リスト以外からもどんどん飲ませてくれるアットホームなテイスティングだったけれど、今では裏の倉庫までテイスティングルームにするほど大盛況。(今回もチーズとグリッシーニはつまんでOK。サラミのセットは追加料金で注文できる。)

Palmina


イタリア品種の赤ワイン、バルベーラ(Barbera)2種ににんまり。いずれもシングルヴィンヤード。Alisos はチェリー系、しっかりしたカリフォルニアのピノのよう。Walker はより鮮やかで、イタリアらしい土っぽさもあり、こちらのほうがバルベーラらしい。どちらも美味しくて、何度も行ったり来たり。パルミジャーノにまた合うんだ、これが。Mosby が素朴なイタリアなら、Palmina は洗練されたイタリア。

Palmina

お気に入り
・2009 Barbera Alisos Vineyard ($36.00)
・2009 Barbera Walker Vineyard ($36.00)




■ Brewer - Clifton (ブリューワー・クリフトン)

今回一番期待の、そして一番感動したワイナリー。Palmina から車で10分。こちらも概観は倉庫風。その一画に見覚えのあるロゴを発見。

Brewer-Clifton


Brewer - Clifton は、2人のワインメーカー Greg Brewer 氏と Steve Clifton 氏により1995年設立。オーナーたちの望むワイン造りではなく、このエリアで育まれる果実の限界に自分たちで挑戦したいという強い思いで始められたそう。サンタ・リタ・ヒルズ(Sta. Rita Hills)の厳選されたシングルヴィンヤードから生まれるピノ・ノワールとシャルドネのみにフォーカス。

スタイリッシュなテイスティングルームは、つい5~6週間前にオープンしたばかり(知らなかった、、)なんて幸運。

Brewer-Clifton


シャルドネとピノ・ノワールを3種類ずつ。めっきりカリフォルニアの強烈な樽香シャルドネが苦手になってしまったのに、久し振りに感動。ピノに至っては、グラスに鼻を近づけた瞬間から、これはやばい、、、おぉぉぉと 『神の雫』 状態。ピノ特有の控えめで上品なスパイシーさ。サンタバーバラらしいレッドベリーの果実味。最後の Mount Carmel のピノは、確認し合うまでもなく間違いなく今回のベストワイン。いやあ、素晴らしかった。(Cargasacchi 飲んでみたい。)

Brewer-Clifton

お気に入り
・2009 Sta. Rita Hills Chardonnay ($36.00)
・2009 Mount Carmel Chardonnay ($56.00)
・2009 Sta. Rita Hills Pinot Noir ($36.00)
・2009 Zotovich Pinot Noir ($46.00)
・2009 Mount Carmel Pinot Noir ($56.00) BEST!



Brewer - Clifton の2人のワインメーカーは、今回巡ったいくつかのワイナリーと深く関連している。
(2004年の記事ですが、カリフォルニアワインのお勝手口に掲載された2人のインタビューも参考になります。)

Greg Brewer (グレッグ・ブリュワー)
・Brewer - Clifton (Steve Clifton 氏と共に立ち上げたワイナリー、Pinot Noir、Chardonnay に特化)
・Melville (Pinot Noir、Chardonnay、Syrah、Viognier など)
・Diatom (独自ブランド、乳酸発酵を行わない Chardonnay のみ)

Steve Clifton (スティーブ・クリフトン)
・Brewer - Clifton (Greg Brewer 氏と共に立ち上げたワイナリー、Pinot Noir、Chardonnay に特化)
・Palmina (独自ブランド、イタリア品種に注力)

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夫が苦手だったサンタバーバラのシラーを、今回はしっかり飲みたいねと言っていたのに、単一種でシラーを飲めたのは1本だけ。あらら。


Mosby Winery
http://mosbywines.com/
テイスティング料: $10.00 で 6種類(グラスつき)
Babcock Winery
http://www.babcockwinery.com/
テイスティング料: $10.00 で 7種類(グラスつき)
Melville Vineyards & Winery
http://www.melvillewinery.com/
テイスティング料: $10.00 で 5種類
Palmina
http://www.palminawines.com/
テイスティング料: $10.00 で 4種類
Brewer - Clifton
http://www.brewerclifton.com/
テイスティング料: $10.00 で 6種類(なぜか無料だった)

※2011年6月現在の情報です。




最近はスピット(ワインを吐き出す)用の紙コップを用意してくれてるワイナリーも増えて助かります。(背が低いのでスピットバケツに届かなかったり、混雑してるとやはり気が引けるので、、、)やなまん大将、ありがとう。好みの違いやワインの表現も様々で楽しかったです。また飲んべえの旅に出かけようね。

Mosby Winery
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by shina_pooh_at_sfo | 2011-06-12 07:46 | ワイン&ワイナリー


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