No.923 シャトー・マルゴーの会 1970 Château Margaux

行き付けのワインショップ K&L に時々設置されているお買い得コーナー。そこで、我が目を疑うワインを発見。

1970 Château Margaux $34.95

1970 Chateau Margaux, Margaux

シャトー・マルゴーは、フランス・ボルドー格付け第1級の5大シャトーワイン。世界で最も高い名声を有する赤ワインのひとつ。通常ならばおいそれとは手が出ない。シャトー・マルゴーがお買い得コーナーにあるだけでもびっくりなのに、その1970年ヴィンテージ(40年物)が、え?34.95ドル??思わずK&Lスタッフに、「これ本物?」と聞いてしまった。もちろん本物。ラベルを見間違えるはずがない。


こんな破格の値段で売られていたのには当然理由がある。コルクを包むキャップが破れて突き抜け、コルクが沈んでいる。しかも、コルクはかなり干からびた状態。K&Lスタッフ曰く、「(あくまで想像だけど)寝かせて保存するとコルクが適度に水分を含むけれど、これはおそらく立てて保存されていたためにコルクが完全に乾いてしまった。そこに、誰かが上から指でずぼっと穴を空けてコルクを押し込んでしまった。で、売り物にならなくなってしまったんだろう。」と。「味?それは飲んでみなきゃわからないね。」

1970 Chateau Margaux, Margaux

居合わせたやなまん夫妻とひそひそ相談。ものすごく劣化してるかもしれないけれど、この値段だし、経験ということで、一緒に飲んでみようか!となる。シャトー・マルゴーの会、決行。


先日 Marita's Vineyard のプライベート・テイスティングで教えてもらったスパニッシュオムレツを再現。香り高い白トリュフオイルを数滴。やなまんのおかげでふわっふわのオムレツの出来上がり。(私も頑張る。)

Tortilla


お供のチーズは、ウォッシュチーズの王様 Epoisses (エポワス)。フランス・ブルゴーニュのチーズ。これが、、、とろけるほど美味しかった。感動モノのチーズ。(ウォッシュチーズについては後日。)

Epoisses Berthaut



肝心のシャトー・マルゴーは、というと。
想定どおり、コルクは少し力を加えただけでボトルの中に落ちてしまい、茶漉しを使ってグラスに注ぐ。古すぎるワインは、デキャンタすると一瞬にして香りが飛んでしまう恐れがあるので、今回はデキャンタはなし。

古いワイン特有の完全に枯れたオレンジ色。紹興酒のような香りと味。つまり古酒。そして酸っぱい。。夫は「40年ものにしては果実味と複雑さがきちんと残っていて美味しい」と前向きなコメントをしていたけれど、私は、うーん、、、残念ながら、今世紀記憶に残るほどの感動ではなく。


1970年のマルゴー村の評価は可もなく不可もなく。熟成度も「飲み頃」らしい。1970年のシャトー・マルゴーの評価もまあ標準的。(Robert Parker 評はいまいちだったけど。)今回の味が、保存状態によるものなのか、1970 Chateau Margaux の実力なのかはわからない。同じワインの市場価格が300~600ドルであることを考えれば、劣化してる可能性が非常に高いと判断しての値段設定だったんだろうけれど。(夫談。)

でも、こういうのはお楽しみ。貴重な経験でした。


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マルゴー(Margaux)は、フランス・ボルドーの村の名前。シャトー・マルゴー(Château Margaux)は、マルゴー村にある特定のシャトーの名前およびそのワイン名。Margaux とついていればすべてシャトー・マルゴーな訳ではないので要注意。
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by shina_pooh_at_sfo | 2010-11-01 06:49 | ワイン&ワイナリー


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