No.854 Europe 2010 9日目 クロアチア (ドゥブロヴニク)

2010年5月11日(火) 晴れ

■ 場所: Croatia Dubrovnik (ドゥブロヴニク)
■ 移動: なし
■ 宿泊: Hotel Lapad (ホテル・ラパッド)@ドゥブロヴニク ★★★★ 90.00 EUR (ダブルルーム、朝食つき)

本日のイベント
・世界遺産ドゥブロヴニク旧市街
・旧市街一望スルジ山

クロアチア共和国は、アドリア海を挟んでイタリアの対岸に位置する。首都はザグレブ。1991年に旧ユーゴスラビア連邦共和国から独立を宣言。1995年にクロアチア紛争が終結するまでに大量の死者と難民を生み出した。(旧ユーゴは、マケドニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア、モンテネグロの6つの国家からなる連邦国家だった。)
・・・というのがほんの15年前の話。

クロアチアの最南端に位置するドゥブロヴニク(ドブロブニク)は、「アドリア海の真珠」と謳われ、1979年に旧市街が世界遺産に登録されたが、1991年からの内戦で損壊。1995年の内戦終結後、ドゥブロヴニク市民は町の再建に取り組む。古文書を調べ、破壊された様式を守り、同じ石材を集め、すべてを元通りに修復・復元しようと努め、その美しさを取り戻し、現在は国際的な観光地となっている。宮崎駿のアニメ映画『紅の豚』の町並みのモデルのひとつになったことでも有名。
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8:00
起床。バスやレストランで使ってクーナがなくなり、あと100ユーロ分両替。空港よりホテルや旧市街のほうが両替レートがいいみたい。ちなみに街にはATMがたくさんあるので、クレジットカードでキャッシングは可能。ユーロが使えるお店も比較的多い。でも基本はクーナ。

9:30
Hotel Lapad (ホテル・ラパッド)で朝食ビュッフェ。光が差し込むガラス張りのレストランは気持ちがいい。リゾートホテルだけあって豪華なビュッフェ。お客さんは白人ばかりで年齢層もやや高め。みんな優雅。朝食後、観光に出発。今日は昨日と違う豪華客船が泊まっている。本当に大きい。クルーズ旅行っていくらするんだろう。

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10:30
ピレ門 Pile Gate。ここから旧市街をぐるりと取り囲む城壁に登り一周する。城壁への入場料は1人70クーナ。(クロアチア日本大使館情報では35クーナ、2008年は50クーナだったのにどんどん値上がりしてるんだ。仕方なし。)

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城壁の外側は海。この街がかつて要塞だったことを思い起こさせる。

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青碧色のアドリア海。海の匂い。

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城壁の内側には人々の生活。

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険しい岩肌に作られた憩いのカフェ。城壁の内側に入り口がひっそりと。

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ドゥブロヴニク切り取り。

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まだ修復されていない紛争の傷跡。

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飽きることなく城壁をてくてく。

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後半、城壁の北側はひときわ高台で、アドリア海と赤レンガの旧市街のコントラストが楽しめる感動スポット。

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裏路地を上からぱちり。

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12:00
1時間半かけてのんびり城壁散歩を堪能。すごくよかった。明日もう一周してもいいくらい。(却下されたけど。)その後、旧市街にてランチ。レストランは溢れていて、どこにしようか迷う。裏路地に入ると、確か誰かが「ヨーロッパで一番美味しいピザかも!」と言っていたピザ屋を偶然発見。Pizzeria Mea Culpa。メニューは5ヶ国語対応。日本語もある。Kulen という豚ひき肉と香辛料を混ぜて作ったクロアチア風スパイシーサラミがのった Pizza Diablo を注文。このサラミはホテルの朝食にもあった。55クーナ(10ドル)で大きな1枚。半分に切って運んできてくれる。生地は、極薄ではないけどバリバリいうほど焼かれている。ヨーロッパ一は言いすぎだけど、まあ美味しい。特に夫がお気に入り。オランダのドラフトビール、うま。旧市街の地図を見ながら午後の計画を練る。

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Pizzeria Mea Culpa
http://www.mea-culpa.hr/index.php?restaurant=dubrovnik_pizzeria&dubrovnik=en


12:30
ランチの後、絵葉書になってるような旧市街を高い場所から一望できるスポットを聞くために、インフォメーションセンターに立ち寄る。インフォメーションの人の対応が冷たい。ホテルでも感じたけれど、クロアチアの人はそれほどサービス精神旺盛な気質ではないのかもしれない。隣にいたアメリカ人観光客に、スルジ山という絶好の高台ビュースポットを教えてもらう。タクシーで行けるのだそう。(っていうか、インフォメーションさん教えてよ。)

さてアイスの時間。今日はヌテラ Nutella。あれ、昨日のよりずっと美味しい。お店によって味も食感も違うんだ。開拓し甲斐あり。


ふらっと入ったワインショップで、"ジンファンデル Zinfandel" だの "ガーギッチ Grgich" だの話している旅行者発見。なんと、サンノゼからクルーズ旅行で来てるアメリカ人。世間は狭い。Grgich Hills は、カリフォルニア州ナパの有名なワイナリー。創設者のマイク・ガーギッチ Miljenko “Mike” Grgich さんはクロアチア出身、カリフォルニアで成功を収めた氏が祖国クロアチアに作ったワイナリーが下の写真の Grgić Vina。最後に "h" がないでしょ。ガーギッチさんの本来のクロアチア名も Grgić。アメリカ人が発音しやすい様にアメリカでは "h" を追加したんだそう。

Dubrovnik Airport


13:00
ドゥブロヴニク大聖堂やスポンザ宮殿など、有名な観光スポットも一応ぷらぷらするけれど、(どこもかしこも観光客)

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きっと誰もの心に残るのはこんな裏路地の風景。

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石畳の小道をまたぐようにロープが張られ、洗濯物が風になびいている。それがこの町の日常。

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でも。こうした裏路地の家々は窓からキッチンや家の中が覗けてしまう。城壁の上を歩いているときは、学校で授業を受けている子供たちの真剣な横顔が見えたり。毎日毎日、日々の生活がこんな風に多くの観光客の目にさらされる住民たちの心情を考えると、複雑な気持ちになる。自分だって観光客で、遠慮のない目で生活を覗いているのだから何も言えないんだけど。「こうして観光客が来てくれるから、この町は潤ってるんだ!」と喜ぶ地元民の生の声も聞いたけれど。

地元民の足であるはずのローカルバスが観光客で寿司詰めになり、大声でクロアチア語で怒りながら、客を押しのけてバスを降りていったおばあちゃんがいた。「すごい地元民だねー」と苦笑する観光客。どう感じればどう振舞えばいいのだろう。

ちょっぴり考えさせられながら、クロアチア2日目「その2」に続く。


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宮崎駿監督のアニメ『紅の豚』や『魔女の宅急便』は、ドゥブロヴニクが舞台となったとよく紹介されている。『紅の豚』に関してはWikipediaに明記されているけれど、『魔女の宅急便』のほうは実は明言されていない。

Wikipedia 「ドゥブロヴニク」より:
(ドゥブロヴニクは)宮崎駿のアニメ映画「紅の豚」の町並みのモデルのひとつになったことでも知られている。

Wikipedia 「魔女の宅急便」より:
原作をかなり自由に脚色し背景にはスタッフがロケハンしたスウェーデンのストックホルム及びゴットランド島のヴィスビュー、宮崎自身が1988年5 月に個人的に旅行したアイルランド、その他サンフランシスコ、リスボン、パリ、ナポリなどの風景を使っている。

スタジオジブリ公式サイトQ&Aより:
作品の舞台はどこですか?
スタジオジブリ作品のうち、ここが舞台です、と公式に表明できる作品は多くありません。様々な地域が部分的に取り入れられている作品がほとんどです。

  1.ここが、舞台といえるもの
  「紅の豚」....アドリア海とその周辺

  2.大いに参考にした場所
  「魔女の宅急便」....スウェーデンのストックホルム、バルト海に浮かぶゴトランド島ヴィスビーの町


・・・・・まぁ、重箱の隅をつつくような指摘をしなくてもいいんだけど。青い海と赤レンガの街並みを飛ぶキキジジのあの映像。宮崎駿監督がアドリア海に魅せられたことは事実だし、自分が訪れたドゥブロヴニクが舞台のひとつだったと信じておくのも夢があっていいですよね。
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by shina_pooh_at_sfo | 2010-05-30 06:32 | ヨーロッパ 2010


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