No.852 Europe 2010 7日目 ドイツ (フュッセン、ミュンヘン) その2

2010年5月9日(日) ドイツ2日目の続き

本日のイベント
・中世のお城ノイシュヴァンシュタイン城
・ナチスのダッハウ強制収容所
・ミュンヘン名物のビアホール、ホフブロイハウス


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13:00
ノイシュヴァンシュタイン城 Schloss Neuschwanstein を出て、途中のサービスエリアでランチ。トイレが有料で、えーと思うけど、サービスエリア内で何か購入すれば返金される仕組み。トイレ入り口でチケットが出てくるので、それを使ってランチ購入。夫はソーセージにザワークラウト。私が食べたのは右側の黒い物体。ドイツの揚げ菓子シュネーバレン Schneeballen。厚い帯状のパイ生地を握り拳2個分くらいの大きさに丸めて揚げたお菓子。の、チョコレートがけ。ざくっと崩しながら食べる。うーん、、、美味しくない。無難に粉砂糖がけやシナモンシュガーがけのほうがまだよかったかも。「ほんと、いろんなものに挑戦するよなぁ」と夫。お口直しにヨーグルト&ベリーのアイスクリーム。美味。

Germany


14:00
ダッハウ Dachau 到着。ミュンヘンから約16km(10マイル)のここダッハウには、ナチス率いるドイツ最初の強制収容所、ダッハウ強制収容所の跡地 KZ-Gedenkstätte Dachau (Dachau Concentration Camp Memorial Site) がある。夫が訪れてみたいといい、私は初めてその名前を耳にする。

今でも思い出すと胸が詰まりそうになる。

KZ Dachau


跡地は驚くほど広く、当時の敷地をそのまま残している。

KZ Dachau

32あった囚人住居棟(バラック)のうち2つだけが再現されている。バラックの中には狭い木の三段ベッドの部屋と、ひしめき合ったトイレと洗面台の部屋。定員250人の収容棟に1600人が詰め込まれた。どんなに劣悪な環境だったかを想像し、目を細める。

KZ Dachau

溝と、高電圧の鉄条網と、監視小屋に囲まれた収容所。逃亡を企てて射殺された囚人の写真。絶望のあまり自ら高圧電流に触れて自殺する者もいたという。

KZ Dachau

敷地の一番奥にある、バラックXと呼ばれる火葬場 Crematorium。あまりの死者の増加に新たな火葬場を新設するが、それでも追いつかない。太い煙突。偽装シャワー室のガス室や、処刑後の死体を実際に積み上げていた部屋も通ることができ、そこにいるだけで寒気がする。中の写真なんて撮れない。(ただしダッハウでは、絞首刑や銃殺による処刑は行われたが、ガス室が実際に稼動した痕跡はないとされている。)

KZ Dachau

1945年アメリカ軍の解放によって生存できたアーティストの手による記念碑。苦悩。痛み。叫び。

KZ Dachau


ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になる)
収容所入り口の重々しい鉄の扉に刻まれた有名な言葉。アウシュビッツやダッハウを始め、いくつものナチス強制収容所に掲げられていたそう。最初は、この言葉に微かな希望を持った囚人がいたかもしれない。絶望の中、時間と共に、誰も信じなくなったに違いない。

KZ Dachau

過酷な労働。劣悪な住環境。日々の労働に到底見合わない、食事とも呼べない食事。栄養失調に伝染病の蔓延。医者の役目は治療ではなく、その囚人が治るか治らないか、使えるか使えないかの判断を下すのみ。抑圧、制裁、見せしめの懲罰。

冷たい水に浸けられた人間がどの内臓からダメになって凍死に至るかを研究した人体実験。高度の低気圧に人間がどこまで耐えられるかを試した人体実験。慰みのために連れてこられた女性囚人。

長崎広島とはまた違った、どうして人が人に対してそこまで出来るのかという、なんともやり切れない鉛のような気持ち。今でもこの感情の整理はついていないけれど、来れてよかった、知れてよかったと思う。


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17:00
16時にダッハウを出て、ミュンヘンに到着。ここでレンタカーとはお別れ。走行1860km。JAGUARも夫もお疲れ様。ホテル Leonardo Hotel (レオナルド・ホテル)にチェックイン。駅近最優先の便利なビジネスホテル風。

19:00
ミュンヘンは英語で Munich ミューニック。町の雰囲気がドイツっぽい。英語はほぼ問題なく通じるけれど、書いてある文字は意味不明。

Mu

Mu Mu

ミュンヘンの大通り、ノイハウザー通り Neuhauser Straße を歩く。露店がたくさん出て賑やかなのをイメージしていたけれど、時間が遅いからか露店はひとつもなく、お店も閉まっている。残念。それでも観光客はいっぱい。

Mu

マリエン広場 Marienplatz にそびえるネオゴシック様式の新市庁舎 Neue Rathaus。これはすごい。夜には美しくライトアップされるそうなので、食事の後に戻ってこよう。

München


19:30
今日のお楽しみは、あまりにも有名なミュンヘン名物のビアホール、ホフブロイハウス Hofbräuhaus。1200席の大ホールは、観光客ばかりかと思いきや地元客も大勢。生演奏が響き、とても賑やか。席に通されることもなく、席を見つけて勝手に座るとオーダーを取りに来てくれる。有名な1リットルの巨大ジョッキがどんどんっ。ここで夫は運命のビールと出会う。白いヴァイツェンビーア Weizen をレモネードで割ったビール。甘めでビールカクテルみたい。「ドイツを出るまでにあと何回これが飲めるだろうか、、」と真剣に考える夫。(ドイツでは一般的に Radler と呼ばれ、ヴァイツェン以外の様々なビールでも作られるそう。)

Hofbräuhaus

バイエルン名物白い茹でソーセージのヴァイスヴルスト Weißwurst 、フランクフルトや焼きソーセージの盛り合わせ。残念だったのは旬の白アスパラガスがなかったこと。あまりにも人気のある商業的なお店だから、定番メニュー以外に旬の素材を出そうという意識はないのかもな。

Hofbräuhaus Hofbräuhaus
Hofbräuhaus Hofbra Hofbräuhaus


21:00
ビールをたらふく飲んだ後、ホフブロイハウス近くの、種類が豊富で有名なアイスクリームショップで食後の2スクープ。うーん、昨日のジェラートのほうがずっと美味しい。このあたりでドイツの食への興味が薄らいでくる。ビールは美味しくて種類も豊富で楽しいけど、ソーセージはアメリカでも食べられるレベル。スイーツに至っては。

帰りに新市庁舎のライトアップを見たかったのに、最後の最後で結構な雨に降られ、地下鉄で帰ることに。さすが大都市、充実したわかりやすい地下鉄網。駅構内も日本みたいにきれい。

München



夢のノイシュバンシュタイン城、悲痛なダッハウ、ばか騒ぎのホフブロイハウス。人間の喜怒哀楽が詰まったドイツ2日目終了。

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この日は、ミュンヘンに本拠地を置くサッカーチーム、バイエルン・ミュンヘン(FC Bayern München)がリーグ優勝した翌日だったらしく、町中赤と白のユニフォームを着たファンでごった返す。

München

ホフの前も、

Hofbräuhaus

ホフの中も。

Hofbräuhaus

Wikipediaによると、現在の第265代ローマ教皇であるベネディクト16世もファンクラブ会員なんだとか。


バイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムであり、2006年ドイツ・ワールドカップの会場にもなったアリアンツ・アレーナ Allianz Arena。繭のような外観は半透明の特殊フィルムで覆われていて、スタジアム内から外の景色を眺めることができるらしい。試合開催日は赤や青や白に発光するらしい。へー。

Allianz Arena

・・・スタジアムの存在すら知らなかった。
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by shina_pooh_at_sfo | 2010-05-27 23:59 | ヨーロッパ 2010


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