No.779 カリフォルニアで一番好きなワインは、と問われれば@Napa

機会あって、先日のソノマに引き続き、今度は秋のナパ巡り。


■ Joseph Phelps Vineyards (ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ)
憧れの待望の Joseph Phelps。カリフォルニアで最も愛すべきワインのひとつ Insignia (インシグニア)。

Joseph Phelps Vineyards
※アメリカでは Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)、Merlot (メルロー)といった品種そのものを前面に押し出すけれど、フランスのボルドーワインは Cabernet Sauvignon、Cabernet Franc (カベルネ・フラン)、Malbec (マルベック)、Merlot (メルロー)、Petit Verdot (プティ・ヴェルド)という伝統的なブドウのブレンドで造られる。このようなボルドースタイルで造られたアメリカのワインを Meritage Wine と呼ぶ。Insignia はカリフォルニアで最初の Meritage Wine。


ワイナリーの入り口にある、大きな橋の橋げたを下から眺めたようなブドウ棚が壮大で印象的。

Joseph Phelps Vineyards


ワイナリーは予約制。テイスティングは1人20ドル。大きな樽が立ち並び、ワインボトルがずらりと飾られたテイスティングルームで試飲。最初の2本はピノとシャルドネ専門の姉妹ワイナリー Freestone、残りの4本が Joseph Phelps ラベルのワイン。

・2006 Ovation Chardonnay ($60)
・2006 Freestone Pinot Noir ($75)
・2007 Viognier ($50)
・2006 Merlot ($45) GOOD!
・2006 Cabernet Sauvignon, Napa Valley ($54) GOOD!
・2006 Insignia ($200) GREAT!

Joseph Phelps Vineyards

そりゃもう Insignia。なんといっても Insignia。香りがまず素晴らしい。カラント、ブラックフルーツ、どっしりとしたタンニン。毎年ブレンド比率が変わり、2006 Insignia は 95% カベルネ・ソーヴィニヨン、5% プチ・ヴェルド。まだ少し若いので、寝かせたらどう花開くかが楽しみ。もうひとつ素晴らしかったのがメルロー。2005 Insignia にはメルローがブレンドされたが 2006 にはされなかったため、使われなかったメルローでワインをリリース。Insignia よりタンニンはマイルドだけど、しっかりした骨格とプラムのような果実味。

スタッフは全員とてもよく教育されている感じ。グラスの空いた客を待たせることなく丁寧に対応。ワインクラブを積極的に進めるのもマニュアルかな。来てよかった。飲めてよかった Insignia。(でも、1本200ドルは簡単には手が出ません。)





■ Artesa Vineyards & Winery (アルテサ・ヴィンヤーズ&ワイナリー)
ナパとソノマの中間、カーネロスの丘の上に建つ、風景と建物が美しいと評判のワイナリー。外にはアーティスティックな噴水やオブジェが配置され、建物の中も絵画やデザイン性の高い調度品であふれていて、建物そのものが近代美術館のよう。

Artesa Vineyards

Artesa Vineyards Artesa Vineyards


ツアーに参加したかったけれど既に定員オーバー。仕方ないのでテイスティングのみ。通常テイスティング10ドル、リザーブ&限定リリーステイスティング15ドル。今回はリザーブを。

・2007 Limited Release Chardonnay, Carneros ($35)
・2006 Limited Release Pinot Noir, Carneros ($50)
・2005 Reserve Merlot, Napa Valley ($30)
・2007 Limited Release Cabernet Sauvignon, Alexander Valley ($40)
・2008 Late Harvest Orange Muscat, Mendocino County ($35)

シャルドネはピーチの香り、適度な樽香で美味しい。カベルネとデザートワインのオレンジマスカットも悪くないし値段もお手頃。

ただ、、、人気のワイナリーだけあってすごい混雑ぶり。ゆえにテイスティングバーはあまりにも商業的。ワインは注ぐだけ、説明なし、単なるバイトなのか質問しても答えが的を得ない。(そういえば Artesa には日本人ワインメーカー中村倫久さんがいることを後で思い出すけれど、プライベートツアーにでも参加しないととてもお会いすることはできないだろうな、、あの機械的なテイスティングバーでは。)ワインは悪くないので、腰をすえてボトルで飲んでみたい。

Artesa Vineyards





■ Patz & Hall (パッツ&ホール)
夫が大変興味を持っていて訪れた Patz and Hall。質の高いピノノワールとシャルドネのみに注力する実力派ワイナリー。The Patz & Hall Salon と呼ばれる完全予約制のテイスティングルームは、「本当にここ?」と思うようなオフィスビル街の一画にたたずむ。

Patz & Hall


建物に一歩入ると、まるでお洒落なバーのよう。テイスティングもこのバーカウンターに座って行う。奥にはギャラリーと見紛う洗練されたグループ用テイスティングルームも。

Patz & Hall


テイスティング料は20ドルで、シャルドネ3種類、ピノ3種類の中から4つ選ぶことができる。シャルドネ1、ピノ3をチョイス。もう1種類のピノはおまけ。

・2007 Hudson Vineyard Carneros Chardonnay ($55) GOOD!
・2006 Alder Springs Vineyard Mendocino Pinot Noir ($60) 
・2007 Jenkins Ranch Sonoma Coast Pinot Noir ($55) GOOD!
・2007 Burnside Vineyard Sonoma Pinot Noir ($70) GOOD!
・2006 Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands Pinot Noir ($80) GOOD!

どれも素晴らしいワインたち。そうそう、こういうピノと出会ったから、ピノにどっぷりはまった時期があったんだと思い出す。中でもよかったのは Jenkins Ranch と Burnside Vineyard。ソノマらしい華やかさと酸味。Pisoni も美味しかったけれど個人的には Siduri の Pisoni のほうが味に温かみがあって好み。

Patz & Hall は自社の畑を持たず、優れた畑からブドウを買い付けてワインを造っている。シャルドネとピノに注力している点といいワインのレベルの高さといい、ソノマの Siduri にとても近い印象。夫は一言、「カリフォルニアで一番好きなピノの造り手かもしれない。」おぉ、その評価が出ましたか。私「Siduri より評価は上?」夫「だってラベルがカッコいいじゃん。」ええ、ラベルも重要な要素のひとつですね。。

Patz & Hall





カリフォルニアのカベルネブレンドの中では確実に3本指に入る Joseph Phelps の Insignia。カリフォルニアのピノの中では一番かもと夫に言わしめた Patz & Hall。予約してでも訪れる価値ありのワイナリー。

Joseph Phelps Vineyards (要予約)
http://www.jpvwines.com/
Artesa Vineyards & Winery
http://www.artesawinery.com/
Patz & Hall (要予約)
http://www.patzhall.com/
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by shina_pooh_at_sfo | 2009-12-07 09:57 | ワイン&ワイナリー


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