No.772 ミシュラン2つ星レストラン Cyrus@Sonoma

※ナパの The French Laundry と並び賞される Cyrus ですが、ホテルの新オーナーとの折り合いがつかず、2012年10月28日を最後にやむなく閉店することになったそうです。詳細はゴマさんブログで。残念ですが、ダグラス・キーン氏の腕前ならまた新しいレストランが生まれることを期待して。

今年の誕生日と結婚4周年のお祝いは(同じ日なのです)、ソノマの Healsburg にある Cyrus。一年も前からカウントダウンしてきた憧れのレストラン072.gif

Cyrus


オーナー兼シェフは、これまでに数々の賞と賞賛を得ているベイエリアの有望シェフ Douglas Keane (ダグラス・キーン)氏。彼の目指す料理は "contemporary luxury"。質の高い珍しい食材をふんだんに使い、普段の家庭ではなかなか再現できない贅沢な料理をゲストに堪能してもらいたい、そんな哲学が彼の根底には流れている。

メニューにはなんと日本の食材や調理法の名前がたくさん。ウニ、数の子、ポン酢、松茸、ジュンサイまで!

メニューは、8コースの Tasting Menu($130)と、5コースの Five Course Menu($102)。それぞれにベジタリアンメニューも用意されている。コース料理はいつも多すぎて苦しくなるので、今回は5コースを選択。(でもプラスでチーズを追加。ワインにチーズは欠かせない。)



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お誕生日ということもあり、私は最初にシャンパン Krug を☆トーストしたような香り、クリーミーで上品で。やっぱり素晴らしい。カリフォルニアのスパークリングとは全然違う。

Cyrus


3段トレイのアミューズ。Sour、Bitter、Salty、Sweet、Umami の5つの味覚を楽しませる趣向。Umami は椎茸出汁のコンソメスープ。確かに面白い趣向。(ただ、ゆっくり食べているとウェイターさんがが何度もさげに回ってきて、、苦笑)

Cyrus


メニューを決めて料理を待っているとパンが運ばれてくる。一晩に2回焼いているので焼きたて。種類が豊富だけど、ひとつひとつが小さいので嬉しい。

Cyrus

バターはカウバターとゴートミルクバターの2種類。塩も2種類。でも、バターなんて必要ないくらいここのパンは美味しい!お気に入りはバターたっぷりのふわっふわブリオッシュ!

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もう一皿アミューズが登場。贅沢な空間のお皿にグリルされた小さなホタテ。添えられたピューレはちょっぴり和風。

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そしてメインコースが始まる。

1皿目
メダイ昆布締め、牡蠣、雲丹、数の子のお造り、金柑ピューレ添え
Kombu Cured Medai with Oysters and Uni, Kumquat Puree
メダイを食べて、魚はやっぱりいい和食レストランには敵わないかな、などと。夫は、雲丹はやっぱり寿司で食べたい、などと(笑)

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2皿目
夫: フォアグラのソテー、梨のピューレとレンズ豆添え
Seared Foie Gras with Asian Pear Coulis and Lentils, Vanilla Bean Gastrique
贅沢な大きいフォアグラ。今まで食べたフォアグラの中で最高に美味しかったらしい!(夫談)

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私: ロブスターのロースト、ポン酢ソース
Roasted Lobster with Daikon and Mandarins, Tamarind-Ponzu
こんな肉厚のぷりぷりロブスター、食べたことなーい。焼き加減も最高。ポン酢はいわゆるポン酢ではなく、もっときつい柑橘味。でも、ロブスターと一緒にいただくと最高にマッチ。

Cyrus



3皿目
ヒラメのグリル、松茸とジュンサイ添え、紫蘇生姜出汁
Wild Turbot with Matsutake and Junsai, Ginger-Shiso Dashi
ヒラメの表面はかりっと焼かれ、中はふわっと柔らかく。ヒラメの下にスライスされた松茸とジュンサイが敷かれている。ほんのり紫蘇風味の出汁。でも、和風過ぎずとても美味い。

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4皿目
夫: ラム肉とカネロニ(平打ちパスタ)、パースニップピューレ添え
Lamb Rouldade with "Cannelloni" and Parsnip Puree
ラムが本当に柔らかい!赤ワイン風のソースも上品。パスタには3種類の野菜が巻かれていてこれも美味。パスタももちもち。

Cyrus

私: ポークとトリュフ風味のリゾット
Red Wine Truffled Risotto with Glazed Pork and Braised Cabbage
箸(フォーク?)が止まらなかった1皿。濃厚なトリュフの香りがたまらないリゾット。ポークもとーっても柔らかい。赤ワインが進んでしまう。

Cyrus



今回選んだワインはフランス、ブルゴーニュの赤ワイン、1999 Domaine de l'Arlot (ドメーヌ・ド・ラルロ) 1er Cru。一度飲んでみたかったラルロ、しかもブルゴーニュ良年の1999年。ソムリエがローソクをかざしてデキャンタージュしてくれる。木苺のような香り。深い味わいというよりはチャーミングで飲みやすいワインだった。

1999 Domaine de l'Arlot, Nuits Saint Georges 1er Cru
※ただ、若きソムリエ Chase DuBay 氏に、予算と古めブルゴーニュという希望を伝えたとき、最初に薦めてくれたのはこれではなかった。次回からは自分たちの薄い知識ではなくソムリエに任せてみたい。



5皿目
チーズプレート
Artisanal and Farmhouse Cheeses Presented Tableside
テーブルサイドでサーブしてくれるチーズは絶対欠かせない。3種類ということで、柔らかチーズが好きな夫はブリー系、臭いチーズが好きな私はゴートやゴーダ系を盛ってもらう。ガラスケースに入ったウォッシュタイプのチーズに目を輝かせると、おまけで少し盛ってくれて幸せ。ここのドライデーツは絶品。必ず要チェック!

Cyrus

ワインとチーズ。至福。やめられない。

Cyrus



デザート
夫: アップルクランブルとクリームフレッシュのジェラート
Apple Crisp, Mulled Cider and Creme Fraiche Gelato
美味しかったけど、かなりお腹いっぱいであまり覚えていないそう。(夫談)

Cyrus

私: ナッツヌガーのドーナツ、カラメルバナナとアボカド添え
Warm Gianduja Doughnuts with Caramelized Banana and Avocado
これ美味しい!ドーナツは油っこくなく揚がっていて、ヘーゼルナッツ風味のヌガーにベストマッチ。ナッツ味とアボカドもあうあう。本当に美味しい♪

Cyrus



1皿のポーションが小さかったし、お酒が入ると底なし胃袋になる私は、最後のプチフールもまだまだいける。こんな嬉しいプチデザートの山!

Cyrus

チョコレートとクッキーは、いずれも塩が隠し味。こんなにしっかり塩味の効いたチョコは初めて。クッキーもさくさくで美味しい。お土産に頂いたブラウニーのボックス。「プチフールは食べきれなければ持ち帰ってください」と言われたけれど、持ち帰ったのは夫用のキャンディーだけ、私は完食。ちなみにキャンディーはジンジャー味。

Cyrus



レストランは思ったよりカジュアルな雰囲気。サービスの人も、プロフェッショナルだけどかしこまりすぎた雰囲気はなく、そんなところは Gary Danko に似ている。ワインをちょっぴりたらしてしまったり、パンをテーブルに落としてしまったりというミスもありつつ、フォローはちゃんとしてくれたのでよしとしよう。

正直食事をする前は、和風色が強すぎて日本人にはどうなんだろうと思っていた。でも、和風過ぎず、巧く取り入れる程度のアレンジで、どれも本当に美味しかった。料理が運ばれてくるタイミングも最高、量も適量。これまで行った記念日ミシュランレストランの中で、お料理の味では一番の満足度かも?(特別なお祝い雰囲気部門とワイン部門では、Michael Mina が忘れられないのです。)

実はお誕生日のちょっとした演出があったんだけど、誕生日を Cyrus で迎える人も多いと思うので、ここでは秘密に。(周りの多くのテーブルで同じことが行われてるけどね、笑)

最後に、夫へ。今年も素敵なレストランで同じ時間を過ごしてくれてありがとう。美味しかったね。結婚生活5年目。ペースもつかめてきて、ケンカも減って、それでもいろいろあるけれど、これからもどうぞよろしく。(Durif もよろしくナァ。)


Cyrus
http://www.cyrusrestaurant.com/
29 North Street,
Healdsburg, CA 95448

「特別な非日常の食材を」という哲学のもと、一番最初に木箱に入ったトリュフを見せに来てくれる。握りこぶし大の立派なトリュフ。その香りったら・・・至福。。数グラム単位で削り、どのお料理にも香り付けできるそうなのだが、、、ふわっと 1g 30ドル。高値の花。キャビアとシャンパンを楽しむ人もちらほら。世界三大珍味を一晩でお目にかかった最初で最後の夜だろうか。
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by shina_pooh_at_sfo | 2009-11-23 11:38 | レストラン


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