No.649 Wicked (ウィキッド) ~ The untold story of the witches of Oz

話題のミュージカル Wicked (ウィキッド)。1939年に映画化された 『オズの魔法使い(The Wizard of Oz)』 の裏話として構成され、西の悪い魔女エルファバ(Elphaba, the Wicked Witch of the West)と北の良い魔女グリンダ(Glinda, the Good Witch of the North)の知られざる友情を描いた物語。

劇場はサンフランシスコの Orpheum Theatre。

Wicked


ストーリーには、オズの魔法使いに巧妙につながる裏話もちらほら。ブリキ男やカカシ、意気地のないライオンはそういうことだったの?飛ばされたドロシーの家のせいでそんなことに?みたいな。最後にはいくつものどんでん返し。

いやぁ、大感動★英語が全然(本当に全然)わからなかったんだけど、それでも充分楽しめた。「ブロンド女は天然のおバカ」というアメリカのお約束さえ知っていれば爆笑ポイント満載!という友人のアドバイスも役立った(笑)。エルファバ役の Vivki Noon (この日代役だった人)の歌唱力は圧巻。他の人の歌がかすんじゃうくらい。そして時々ほろっと泣いちゃいそうにもなる、そんな素敵な物語。

ストーリーや音楽もよかったけれど、実は個人的に一番感動したのは衣装と照明効果。いろんな観点から楽しめる最高のミュージカル。サンフランシスコ公演は2009年5月17日まで。


Wicked


Wicked
http://www.wickedthemusical.com/
Orpheum Theatre は、Bart の Civic Center 駅が目の前の便利なロケーション。車で行く場合、Civic Center の地下駐車場(355 McAllister)が$8で便利なんだそう(友人情報)。

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前述したように、個人的に一番感動したのは衣装と照明効果。

衣装を担当したのは、トニー賞の最優秀デザインを獲得した Susan Hilferty (スーザン・フルファーティ)。美貌とブロンドの髪で人気者のグリンダには、光・空・星・雲などを連想させるきらびやかで "善" なドレスを。一方、緑の肌を持ち地味で激しい気性のエルファバには、"悪" を連想させる黒い魔女の衣装。でもそのスレンダーな黒いドレスがエルファバの内面の強さとスマートさと力を強調させ、対照的なグリンダの衣装は未来への希望を想像させる。

その他の群集の衣装も誰一人として手を抜かず、とても個性的。裾がマントのように大きく広がった男性のコスチュームや、腰部分がきゅっと持ち上がった中世ヨーロッパ風の女性のドレスも現代的にアレンジされていて、現代的なファッションと古典デザインが織り交ざっている。まるでファッションショー。
例えば、動物と人間が共存していた「オズの国」から、次第に動物たちの権利が奪われていくことを表現するために、物語が進むに従って衣装に動物の皮や羽毛などが使われるようになります。(劇団四季サイトより。)

照明デザインも素晴らしかった。担当は Kenneth Posner (ケニス・ポスナー)。オズの国の学内では窓枠からの光を照明を使って表現したり、雨の効果、エメラルドシティの緑の都、呪文を唱えるシーン、空の彼方へ飛び立つスモッグとのコラボなど、800個の照明装置が劇中の50余りものシーンごとに違ったムードを作り出している。エルファバの緑の肌が引き立つ照明だったり、対照的なグリンダの美貌へはシンプルでまばゆい照明だったり。照明効果がここまで演出を引き立てるなんて。


Orpheum Theatre の照明設備もよかったんだろうと思う。もうクパティーノの Flint Center には行けなくなっちゃう(オフレコ)。こういう素晴らしい舞台を見ると、若かりし頃、宝塚がきっかけで舞台照明に憧れていた夢をふと思い出してうずうずする。
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by shina_pooh_at_sfo | 2009-03-23 08:53 | ベイエリアお出かけ


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